モーションキャプチャによる扇子アニメーションのCG再現 |
モーションデータを用いたデジタルコンテンツの普及が進んでいるが, CGアニメーションを用いた教材などでは人体のみを対象としたものが多い. そこで, 本研究では人体動作に伴う道具動作として扇子の動作をモーションキャプチャで取得し, 人体動作と合わせてCGアニメーションで再現することを試みた. 扇子の動作は左右の親骨に2点ずつマーカーを装着し, 光学式モーションキャプチャシステムを用いて人体動作と同時に取得した. まず, これらの3点の位置座標から扇子の要の位置座標と左右の親骨の成す角度を算出する. 次に扇子の開閉動作を再現できるようにするため, 左右の親骨の成す角を16等分し, 扇子の先端の15点の山または谷となる位置座標を算出する. 隣り合う山と谷と要の位置座標を用いて三角形を16面張り付ける. 再現した扇子の動作はモーションキャプチャで取得した人体動作と合わせて表示した. CG再現結果を10名の学生に鑑賞してもらった結果, 動きがよく再現できていた, このモーションを使ったコンテンツができたら面白いという意見を得られた.