Motion Laboratory

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太田 佑亮 : マルチタッチデバイスを用いた人体アニメーション制御システムの開発

本研究の目的は,モーションキャプチャシステムで取得したリアルな人体動作のCGコンテンツを放送や文化活動において幅広く活用するためのシステムを開発することである.具体的には,モーションデータとマルチタッチデバイスであるLEMURを用いて人体アニメーションを制御するシステムの開発を行った.本システムは,LEMUR上に設計したスイッチやスライダを操作することで人体動作の切替,再生制御,視点変更を直感的に行うことができる.複数点の同時入力に対応しているので,ユーザは好きなタイミングで複数の動作を同時に組み合わせて,新しい動作を生成することが可能である.本システムの動作生成結果を評価してもらったところ,動作の生成には創造性があり,ダンスの学習や新しい動作の生成などに利用できる可能性があると評価された.

  • 太田佑亮,曽我麻佐子,藤田和弘: マルチタッチデバイスを用いた人体アニメーション制御システムの開発,平成20年 電気関係学会関西支部連合大会講演論文集,G318(2008.11).
  • 松岡剛史,太田佑亮,曽我麻佐子: マルチタッチデバイスを用いたインタラクティブ振付生成システム,インタラクション2009 CD-ROM, vol. 2009, no. 4, C06(2009.3).
加治木 大輔 : Web3D技術を用いたバレエ作品の学習・演出システムの開発

本研究では,モーションキャプチャシステムで取得した人体アニメーションとWeb3D技術を利用し,バレエ作品の学習・演出システムを開発した.特に,Web上で誰もが閲覧・使用できるシステムの開発やコンテンツの制作を目的としている.本システムでは,学習モードと演出モードの二つのモードを実装し,目的に応じて切り替えることができるようにした.学習モードは,バレエの振付の学習を目的としたものであり,3次元CGを対話的に操作することでアニメーションの再生制御と視点の変更が可能である.演出モードは,バレエ作品の鑑賞や演出を目的としたものであり,バレエの古典作品に応じた衣装,背景,音楽,カメラワークの演出付で再生することができる.カメラワークは一つの作品に対して複数用意し,様々な方向から鑑賞できるようにした.さらに,CGキャラクタ,背景,衣装の変更によるシミュレーションも可能である.本システムについてアンケートによる評価を行った結果,演出モードに関する評価が高かったことから,特にバレエの演出システムとして有用であることが確認された.

  • 加治木大輔,曽我麻佐子,藤田和弘: Web3D技術を用いたバーチャルダンスシアターの試作,平成20年 電気関係学会関西支部連合大会講演論文集,G322(2008.11).
  • 加治木大輔,曽我麻佐子: Virtual Dance Theatre: モーションデータを用いたバレエ作品の学習・演出システム,インタラクション2009 CD-ROM, vol. 2009, no. 4, C13(2009.3).
松岡 剛史 : 3次元モーションデータを用いたバレエ基本動作検索システムの開発

本研究の目的は,ダンスの教育・創作などの舞踊芸術をめぐる活動を支援するためのシステムを開発することである.本研究では,バレエの基本動作を対象とした3次元モーションデータを整理し管理するためのデータベースを開発した.まず,バレエの基本動作583個の基本動作を含むデータベースの作成を行い,基本動作を3次元CGでアニメーションさせた.次に検索手法としてバレエの基本動作分類に基づく手法と3次元データの特性を利用した手法を考案した.3次元データの特性を利用した手法では,人体の25点それぞれの3次元データを利用することで,次元ごとの方向に大きく動いたものを抽出することを可能とした.また,3次元データの特性を利用した検索システムの評価を行った結果,3次元データの特性を利用した検索システムの有効性については,現状でもある程度の有効性があるとわかった.本システムにより,バレエの基本動作の管理と検索が容易に行えるようになり,3次元データの特徴を用いることで,客観的基準により動作を検索することが可能になった.

  • 松岡剛史,曽我麻佐子,藤田和弘: バレエの基本動作を対象とした3次元モーションデータベースの開発,平成20年 電気関係学会関西支部連合大会講演論文集,G323(2008.11).
  • 松岡剛史,太田佑亮,曽我麻佐子: マルチタッチデバイスを用いたインタラクティブ振付生成システム,インタラクション2009 CD-ROM, vol. 2009, no. 4, C06(2009.3).
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