Motion Laboratory

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木下 洋佑 : Web3D技術を用いた新体操の学習支援システムの開発

モーションキャプチャで取得した人体アニメーションとWeb3D技術を利用した教育システムの開発を目的とし,その一例として,インタラクティブな機能を持った新体操のルールブックの開発を試みた.具体的には,リストから選択した基本動作に対応する3DCGアニメーションを随時再生可能なシステムを開発した.また,インタラクティブな機能として,アニメーションの再生制御や3D空間における視点の変更,さらには,動作の細かい注意点を3Dアニメーションと同時に表示する機能も持たせた.本システムを新体操の指導者および,現役の選手に評価してもらったところ,中高生や初心者を対象とした自主学習システムとして有用であると評価された.

  • 木下洋佑,曽我麻佐子: Web3D技術を用いた新体操のインタラクティブ・ルールブックの試作,インタラクション2007 CD-ROM,vol. 2007,no. 4(2007.3).
橋本 和樹 : 3次元座標情報を用いたバレエ基本姿勢の分析に関する一検討

人体モーションデータは,データ自体に動作の単位が定義されていないため,意味のある動作情報を識別することが困難である.バレエの基本動作の開始時または終了時にあたる姿勢は定型的な基本姿勢として様式化されているため基本動作の検索に利用できると考えられる.本研究では,バレエの基本動作の自動識別を目的とし,その第一段階として下半身の基本姿勢の分析を行った.まず,基本姿勢の分類基準を調べるため,バレエ理論に基づいた各姿勢の特徴を分析した.次に,3次元座標情報に対応させて重心,両足配置,非軸足配置の分析手法を考案した.本研究で提唱したバレエの基本姿勢の分析手法が正しいかどうかを確認するために,プロダンサーの実演によるバレエの3次元座標データを用いて検証を行った.その結果,バレエの9種類の基本姿勢を識別できる可能性が示唆された.

  • 橋本和樹,曽我麻佐子,藤田和弘: 3次元座標情報を用いたバレエ基本姿勢の分析,映像情報メディア学会技術報告,vol.31,no.19,HI2007-62,pp.5-8(2007.3).
藤原 浩志 : タッチパネルデバイスを用いたリアルタイムCG制御システムの試作

本研究では,マルチタッチコントローラであるLEMURを使用し,リアルタイムCG制御システムの開発を行った.LEMURの利点は,リアルタイムにパラメータを制御することができる点,複数のパラメータを同時に制御することができる点,インタフェースを自由に設計できる点である.主に放送用途での利用を想定した基本的なシステムとして,CGキャラクタ自体を制御するシステム,アニメーションの再生制御を行うシステム,映像効果の制御を行うシステムを試作した,また,これらのシステムのうちいくつかを組み合わせることで応用システムの試作を行った.今回,これらのシステムを試作することにより,LEMURがリアルタイムにCGを制御することに適していることが分かった.また,リアルタイム性を生かしたコンテンツ制作や,創作支援ツールとして利用できる可能性が示唆された.

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